やめたくてもやめられない喫煙習慣はありませんか?
リウマチ膠原病の中には、関節リウマチのようにタバコが病気の発症や治療効果と密接に関わっている病気があります。
また、呼吸器症状や肺病変をもつリウマチ膠原病の方すべてにとって、タバコは症状悪化の原因になります。
自らの行動で治療することが難しいリウマチ膠原病において、禁煙は自身でできる数少ない有効な手段です。
クリニックであなたの禁煙をサポートします
当院では医師、看護師が禁煙をサポートします。
問診のほかに、吐いた息に含まれる一酸化炭素の濃度を測定します。
禁煙をはじめると測定値が下がり、効果がはっきりとわかります。
禁煙を継続しながら、日々のだるさや咳・痰の減少が実感できます。
関節症状が軽くなったり、免疫抑制薬の減量が進みやすくなることもあります。
時間が経つほどタバコの呪縛から解放され、気持ちがすっきりするはずです。
禁煙治療についてはこちらのサイトも参考になります。
健康保険の適用について
健康保険で禁煙治療を受けるには、以下の「禁煙治療を受けるための要件」を満たしている必要があります。
- ただちに禁煙することを希望している
- 下記の「ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト」でニコチン依存症と診断(10点中5点以上)
- 35歳以上の方は、ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上である(※35歳未満は喫煙本数・年数の規定なし)
- 「禁煙治療のための評価手順書」に則った禁煙治療について説明を受け、当該治療を受けることを文書により同意している
- 過去に保険適用で治療を受けた場合、前回の治療の初回診察日から1年経過している
これまで何度もタバコをやめようと思ってもなかなか実行できなかった方は、この記事を読まれた今この機会に思い切って一歩を踏み出してみましょう!
担当:清水 久徳(しみず ひさのり)
ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト
1 | 自分が吸うよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまう事がありましたか。 |
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2 | 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。 |
3 | 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。 |
4 | 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、次のどれかがありましたか。 (イライラ、神経質、落ち着かない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加) |
5 | 上の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。 |
6 | 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。 |
7 | タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。 |
8 | タバコのために自分に精神問題(※)が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。 ※ 禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態 |
9 | 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。 |
10 | タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。 |
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kensui/kitsuen/kinen_sapo/nico25.html