担当医が代わり自分の病状を十分理解してもらえていない

更新 2020/8/31

医師同士の引継ぎに時間を取れていない場合もあります


診療所(クリニック)の院長は引退するまで診療を続けることが多いと思います。病院であれば、部長職などに就いている先生のなかには自身の定年までその病院に長く在籍する方はいらっしゃるものの、それ以外の先生方は経験を積んだり要職に就くため数年ごとに(短ければ1年で)病院を異動することがよくあります。

担当医が代わり自分の病状を十分理解してもらえていないとき、その責任はこれまでの経過を事前に把握してくれていない新しい担当医にある、と皆さんは考えるかもしれません。ただ、実際には前の担当医の診療記録が十分でないため、新しい先生が把握したくても難しい状況となっているケースもあります。これは転院した際にも前医の紹介状があまりにも簡素だと生じる問題ですが、同じ病院で担当交代がある場合には少なくとも前の先生が書いたカルテと検査データは閲覧可能な状態で残っていますので、時間はかかりますがいずれ把握してもらえるようになることが多いです。

患者さんにとって大切なことは、あらためて医師に伝えてほしい


新しく病院に赴任してきた先生にとっては、慣れない環境で受け持つすべての患者さんが新しい方ばかりという状況になります。経過が短く、診療経過もシンプルな患者さんであれば把握も容易ですが、長年複雑な経過を辿ってきた方の場合は把握するほうもカルテから膨大な情報を引き出しながら理解していかなければなりません。前担当医がこれらを簡潔に要約して申し送りしてくださる先生であればまだ助かりますが、前担当医ですら実は自身が受け持つときその前の担当医から十分な申し送りを受けていなかった、というケースもあります。

ですから患者さんのほうも新しい先生が担当になったときには(特に長く通院していらっしゃる患者さんは)新しい先生の病状把握が完璧でなくてもある程度大目に見てあげて、自身の経過で大切なことは自らお伝えするようにして少しずつ関係を築いていってくだされば、双方にとって有益であると思います。

TEL
03-3541-2323予約制
院長
清水 久徳
診療内容
リウマチ科、内科、アレルギー科
住所
〒104-0044
東京都中央区明石町11-15 ミキジ明石町ビル2階
アクセス
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