更新 2020/8/31
家事・育児・介護の負担は想像以上
ご家庭の事情は様々ですが、家事・育児・介護などやるべき役割を担っていることが多いと思います。
料理・掃除・洗濯などの家事もしっかりやれば、特に病気の方には相当な負担となります。加えて子供の保育園(幼稚園)・習い事やおじいさんおばあさんのデイサービス・ショートステイの送り迎えをしつつ、家族の世話をすることは元気な方にとっても大変な労力をともないます。
普段、懸命に家族のお世話をしておられる方はご自身が病気になっても、自分そっちのけで無理をされることがあります。これまではそれでなんとか成り立っていたかもしれませんが、病気を発症したあとは全く同じ生活に戻れるとは限りません。
そのことをご自身はもとより、家族にもわかってもらわなければなりません。家庭を支えている方が病気になったときは、ご自身のみが病気を受け入れるだけでは十分ではないのです。これまで負担のかかっていた暮らしを見直しつつ、できる範囲で元の暮らしを維持していくことは、とても現実的であり大切なことだと思います。
先生から家族に話してもらうと効果的です
患者さんご自身が家族に伝えてもなかなか理解してもらえない(現実を受け入れてもらえない)場合には、ぜひ先生の力を借りてください。外来に家族を一緒に連れてきて先生に直接話をしてもらえばよいのです。先生に「家族がなかなか自分の状況をわかってくれないので、次回一緒に来た時に先生からお話をしてくださいませんか」と伝えてみてください。先生から直接話を聞いて初めて、そういうことだったのか!と納得される方もいらっしゃいます。