治療を開始する際には、まず治療の対象となる現在の病状とその病気に関連した合併症(前医での治療歴があればこれまでの治療経過も)が最も大切なのは言うまでもありません。医師はこれに加えて年齢、性別、内臓機能、アレルギー、基礎疾患と併用薬、患者さんの希望などを考慮し、現実的な治療目標を立てます。
治療を開始したら、治療を強化すべきか、現状維持か、逆に薬剤を減量すべきか、随時判断します。
その際、現在の治療薬によって生じる得る副作用の予防・早期発見・軽減について常に留意します。
これらの思考過程すべてを毎回ひとりひとりの患者さんに丁寧に説明できればよいのですが、実際の外来ではあとの患者さんの待ち時間を考慮しなければならず、なかなか難しいのが現状です。
ここではそんな治療に関わる事項について解説します。
コロナワクチンと免疫抑制薬
※その他の事項も順次公開予定です。